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ソフトウェアエンジニアによるデジタルデトックス
私は現在、メンタル不調による休職を経て、パートタイムとして現場に復帰しています。「そもそもソフトウェアエンジニアを続けるべきか?」という根本的な問いは一旦脇に置いて、今回は私が健やかに働き続けるために心がけているデジタルデトックスを紹介します。
「技術のトレンドを追うのに疲れてしまった」「画面の向こうの情報過多で心がすり減っている」という方のヒントになれば幸いです。
紙の技術書を読む
四六時中ディスプレイと睨み合う生活から意識的に距離を置くために、私は紙の技術書を読む時間を大切にしています。
- 紙で読むべきもの:コンピュータサイエンスの基礎教養や特定の技術に依存しない設計論など、時代が変わっても風化しない本質的な知識です。これらは体系的にまとまった書籍でじっくり読み込むべきです。
- Webで調べるべきもの:一方で、特定のフレームワークの仕様や最新のAPIリファレンスなどは、情報鮮度が命です。これらはネットでサクッと調べる、と明確に棲み分けをしています。
検索をやめ、AIと対話する
従来のWeb検索は、求める答えにたどり着くまでに大量のノイズ(広告、過激なタイトルのブログ、不必要なオピニオン)が目に入り、それだけで精神を消耗してしまいがちです。
そこで私は、調べものをチャットAIとの対話に置き換えました。
AIとのやり取りは、余計なノイズが混入しにくく、純粋に知りたい情報だけに集中できます。(勿論ハルシネーションへの注意は必要ですが)また、こちらのペースでどんな初歩的な質問をしても否定されないため、心理的安全性が高い情報収集ツールとして機能してくれています。
SNSを離れ、つながりを見直す
タイムラインを眺めているだけで、 誰かの怒りやマウンティング、 絶え間ないトレンドの波に呑まれてしまう大手SNSからは距離を置くことにしました。
- 情報は自然とやってくる:SNSをやめるとトレンドに取り残される不安(FOMO)に駆られるかもしれません。しかし、本当に重要なトレンドや現場に必要な知識は、職場の同僚との雑談や業務から自然と入ってくるものです。
- バーチャルよりリアルを:特に孤立しがちなリモートワーカーにとっては、画面の中のフォロワーよりも目の前の家族や友人といったリアルの繋がりのほうが、メンタルの安定にはずっと重要です。
- Fediverseへの移住:どうしても文字ベースの緩い繋がりが欲しい時の移住先として、MastodonやMisskeyなどの分散型SNS(Fediverse)がおすすめです。アルゴリズムによる強制的なレコメンドがなく、炎上が起きにくい構造のため、タイムラインが穏やかで心理的安全性が保たれます。
おわりに
ソフトウェアエンジニアという仕事柄、デジタルを完全に断つことは不可能です。しかし、「どの情報を、どういう境界線を持って受け取るか」を自分でコントロールすることはできます。
情報に振り回されず、自分の心と身体のペースを守りながら、持続可能なエンジニアライフを模索していきましょう。